皆様、おはようございます!(≧口≦)ノ
もう、トルコリラが毎日のように史上最安値を更新していっております。fenioは中学生くらいの頃、こう考えた事が有ります。「高金利通貨(または高配当株)をみんなが買えばみんながスワップや配当金を貰えてみんながハッピーなのになぜ売る奴が居るのか?」と。
今、思い出すと余りにも浅はかです。でも、まぁ嫌いな考え方ではないですw(過去の自分ですからね)
インフレとは、物価が高くなると言う認識の人が多いと思います。それは間違いありませんが、同時に通貨の価値が下がることでも有るのです。
例えば、今日100万円で買える車が1年後には110万円になるとします。同じ車です。しかし、預金金利がこの差額の10万円に満たない場合、または預金は無いけどローンの金利がこの年間10万円以下の場合、如何に速く買うかが得をするための秘訣になってきます。
そうすると人々の購買意欲は上がります。しかし、上がり過ぎると物価も上がっていってしまいます。要するに、人々の購買意欲と物価には密な関係性が有ると言うことです。(インフレは他の要因でも起こるので必ずしもこれだけが原因ではありません)
では、インフレ圧力が強まったときに、そのインフレ圧力を抑えるにはどうすべきか?ですが、最も簡単な答えが利上げなのです。正確には、インフレ率を上回る金利にすることですね。
インフレ率を上回る金利にすると、最初の例とは逆の事が起こります。100万円の車が1年後に110万円になるとします。しかし、預金をしておくと115万円になります。ローンで買おうとしても、インフレ率よりも金利が高いと焦って高い金利を払って買うことは損になります。最初の例とは逆で、待てば待つほど得なのです。
長期間の間に植え付けられた人間の思考を突然急変させることは難しいですが(日本もデフレ時の貯金が正義という考え方からまだ脱していませんね)、このような考え方は徐々に拡がっていくものです。すると、物価上昇圧力を抑える事に成功する訳ですね。
しかし、このプロセスには見て解る通り大きな問題が有ります。人々の購買意欲を抑制するのですから、一時的に経済も萎縮してしまうのです。また、人々の購買意欲と同じように企業の投資意欲や新規事業開拓意欲も抑制するのでインフレ圧力を抑える力が強ければ強い程に経済を萎縮させる力も強いのです。
これを嫌っているのがエルドアン大統領なのです。そもそも、トルコの黄金期とも言える経済成長時代を作ったのもエルドアン大統領である事は世界が認める事実です。もちろんトルコ国内でも英雄であり、彼が利下げが答えだ!と言えばそれに付いていく人も沢山居ると思われます。
しかし、投資家達はエルドアンが金利の原則を無視していることを理解しています。また、その金利の原則からトルコリラが下落幅を拡げること。そしてそのリラ下落は経常赤字、財政赤字国のトルコに大きな負担になっていくこと。企業のドル建て、ユーロ建て債務の返済負担が増大していくこと等も理解しています。その結果、トルコ売りが加速しているのです。
しかし、おかしいのがこの結果をエルドアン大統領も想定している筈なのです。だってこの金利の原則は経済のイロハのイみたいなものですから(ズバリ逆に言うと、誰にでも解る理由でトルコリラは下落しているので下落速度が速いのだと思われます)。
だとしたら、エルドアン大統領はよほどの「秘策」を暖めているか、トルコでは「英雄」のエルドアン大統領でさえも経済にブレーキをかけることは命取りなのかくらいしか理由が思い付きません。
仮に「秘策」が有るとすれば何が有るのか?ですが、過去に1度噂になったのはトルコ政府が仮想通貨を発行し、それをリラの代わりにする。と言う噂が有りました。仮想通貨はまだまだブームが続いているのと、市場参加者に素人が多く資金を集めやすいのと、発行後に金利や配当と言ったコストが掛からない事が発行する側にとっては大きなメリットです。実際にトルコのサッカー選手などは、リラの下落が凄まじいため年俸の他のボーナス部分など後払い分をビットコインで設定することなどが当たり前のように行われています。日本やアメリカ、韓国などとは違って実際に仮想通貨を必要としている国と言うわけですね。だとすると、この噂もあながち有り得なくもないですね。
もうひとつは金を通貨の代わりにすると言う噂です。ひと昔前はそうでしたね。これは実際にエルドアン大統領が口に出している事でもあり、実際にトルコは金を買い集めております。
こう言った事を踏まえると、エルドアン大統領がトルコリラと言う紙幣制度に固執していないようにも見えますね。または、「こんな筈じゃなかった!」と地団駄踏んでいるのか?このような状況は先進国ではなかなか起こり得ない事なので、やっぱりトルコリラは面白いと思わさせられます。